TVを壁掛けにしたくなった
ツイート2021年1月某日
皆様、ご機嫌いかがでしょうか?
オフシーズンだけの週末DIYer ボン・ビリーマンです。
毎日寒く乾燥した日が続いてますね・・・・。
この時期、西洋芝と言えども生長は止まるのでやる事が殆どなくなる・・・。
なので、趣味の一つであるDIYをするシーズンに。
今回は我が家の液晶テレビを壁掛けにしようと思い立ち、
その作業の様子をお伝えしようかと。
2部構成で考えており・・・、
前編は、製図、資材調達、組み立て、設置までを。
後編は、仕上げまで。
※この記事を書いてる時点で、仕上げ方法は決まったが、資材は未調達状態・・・(汗)
壁に穴を開けないので、賃貸でも可能だし、
色々なアイディアで用途が広がると思います。
意外に難しくは無い感じがするので、この記事を見て挑戦される方がいたら嬉しいですが、
強度保証は出来ないので、あくまで自己責任ということでお願いします。
ラブリコと2×4(ツーバイフォー)材
我が家のテレビはPanasonic VIERA TH-49DX850 49V型の液晶テレビ。
このテレビを現在はリビングの角に置いているのだが、これを裏の壁に掛けようと考えた。
のだが・・・、
壁は補強されていない、壁に穴を開けたくない・・・。
どうやって実現しようかと色々調べていたら、
ラブリコ、ディアウォールって物を使ってDIYでテレビを壁掛けにしている人が多く散見された。
ラブリコとは、
ディアウォールとは、
いづれも2×4(ツーバイフォー)材にはめて突っ張り棒のようにする事ができる。
こんな感じに。
なので、
これを使いTVを壁掛け(風?)にする事にした。
ラブリコはジャッキの様に持ち上げて突っ張る仕様に対し、
ディアウォールはバネで突っ張る仕様だ。
最終的にラブリコを使うことにしたが、その決め手は形状の違い。
一方、ラブリコは綺麗なスクエア型で出っ張りがなく、デザイン的に収まりが良い感じがした。
後から知ったのだが、
ディアウォールにもシンプルなスクエア型があったようで・・・(汗)
ディアウォールSってもの。先に紹介した先端が出ているものはディアウォールR。
ラブリコ使用を前提に最終的な設計を終えたら、ディアウォールRの形状は全く関係なかった・・・(苦笑)
ちっちゃい事は気にするな!! それ、わかちこ~わかちこ~
設計を始める
闇雲に造る訳にもいかないので、ちゃんと設計はしないとね!
今回は重量物をぶら下げる訳なので、強度に関して十分に気を遣う設計をした。
ただし、専門家ではないのであくまで自己責任で。
設計にあたり、
まず最初に考えたのが、板の向きをどうするか?
つまり、壁に対して板を垂直(写真左)にするか平行(写真右)にするか。
個人的には垂直で造った方が、幅があるので前に倒れて来るリスクは平行より少なくなると思う。
また、垂直だと壁から約89㎜のスペースが出来るので、ルータ等を置いて隠すことで部屋をスッキリさせることも可能だ。
平行の場合、壁から約38㎜のスペースしか出来ないので、置けるものも限られる。
我が家の場合は、とある理由でリスキーだが壁と平行にする事で設計した。
その理由とは・・・、TVボードとコンセントの利害関係(笑)
2×4材を壁と垂直にした場合、約89㎜TVボードが前に出る事になりコンセントに被る事になる。
これ以上壁とTVボードの隙間を空けたくないという妻の要望により、平行にて設計するしかなかった。
我が家の場合、TVボードがあるので、TVボードで下部分を抑える事も考慮した。
TVを壁掛けにするうえで無くてはならないのが壁掛け金具。
この金具形状に合わせて土台の設計をしなくてはならない。
当初検討していた壁掛け金具はこちら。
アーム稼働にて前後左右にTVを移動できる。
アームの造りも高級感があっておしゃれだよね!
その分いい値段します(\17,600-)・・・(涙)
適当に選んだわけではなく、
所有テレビの型番が適応する事を確認済。っというか、適応する物から選ぶしかないんだけど・・・(汗)
製品情報を見れば、サイズ、形状など記載されているので、確認しながら金具に合わせて設計。
この製品は、縦に1本の土台で固定するタイプ。
しかし・・・、
色々調べていたら、所有テレビの型番に合致する別の金具を発見した!
こちらも同様にアーム稼働にて前後左右にTVを移動できる。
ネジ調整だが上下、左右傾きの調整可。
見た目は先程の物と比べると、おしゃれ感はないが値段も手頃(\7,678-)で十分な機能が備わっている。
どちらにしようか悩んだ末に、選択したのが後者の金具。
理由として、値段もあるけど、レビュー欄に私が所有しているテレビ型番の後継機種で使用している投稿があった事。
さらに・・・、
ぶっちゃけ、壁掛け金具はTVに隠れて見えない(笑)
しゃれたデザインは店舗等では良いと思うけど、自宅なら正直見えないのでこだわるだけ無駄だと悟る。
※組みあがった写真を後ほど見てください。覗き込まない限り見えない。
っということで、
壁掛け金具を変更したので、再度設計し直す。
設計は「もでりんV3」という木工作図ソフトを使用している。
いちおう無料ソフトなんだけど、ソーガイドシリーズの購入特典となっている。
ソーガイドとは、のこぎりがブレない様にするプレートガイド。
今はソーガイドだけで売ってないみたい。
90度、45度など固定して切り口が綺麗になるのこぎりガイド。
参考までにこんなものです。下記の写真の丸い物。
昔は自分でカットからやってたんだけど、最近は・・・、年かねぇ・・・。
直線カットならホームセンターでカットしてもらった方が楽だし、正確だし、切り口が真っ直ぐだし。
有料だけど、手間と時間を買うって事だね。
さて、上記で述べた考慮ポイントを踏まえ、
「もでりんV3」で設計した図がこちら。
横幅800㎜で設計。
サイズに根拠はないのだが、テレビの横幅が1200㎜なので2/3位にした。
あえて言う、根拠はない。
好みのサイズにするってことで問題無いでしょう。
ただし、広くすればその分、支柱となる木材が必要になるので、
設計時は注意して下さいね。
我が家は床から天井までは2400㎜あるが、ラブリコを使用する際は必要サイズより95㎜短くする必要がある。
なので、2400㎜から95㎜を引いた長さと、天井に補強材をいれるので、その分を引いた長さで設計。
何かで見たのだが、テレビの中央が床から1メートル位が良いらしいというので、そうなるよう設計。
※設置後の写真。ちょうど中間部分が1メートルになっているね。
さらに考慮した点は、天井部分に補強材を入れるようにした。
ラブリコだけだと点接地になり、梁がない部分に当たると天井がリフトされ隙間が出来る。
補強材を入れることで面接地となり、かつ梁部分に被るので床と天井の梁でしっかり突っ張ることが出来る。
赤囲みが補強材、青線が梁の位置。てこの原理で右側が軽く張っても左側ががっちりとなる感じ?
再度言うが、
私は専門家ではないので、これなら行けるんじゃないかって感覚だけ・・・(汗)
設計が出来たら資材調達だ。
この「もでりんV3」の良いところは、
使用する木材の木取り図が出力出来る事。
今回は2×4(ツーバイフォー)材を土台として使用するので、
2×4材のカットサイズがこうやって自動で表示してくれると楽だよね。
これを印刷したらホームセンターへGo!
2×4材選びは注意が必要
2×4(ツーバイフォー)材とは、
2×4工法という、アメリカ型の建築工法で使われる木材のことを指しています。
日本では昔から梁や柱で建物を支える工法がありましたが、2×4工法では壁や床などの面を組みながら建物を支えていきます。
2×4の名前の由来は、厚さが2インチ、幅が4インチであることから来ています。
実際は乾燥の工程上、厚さが1.5インチ(約38㎜)、幅が3.5インチ(約89㎜)程度で規格化されている。
2×4のほかに、2×6(ツーバイシックス)、2×8(ツーバイエイト)などの規格があり、それらをまとめて2×(ツーバイ)材と言ったりします。
2×4材につかわれる樹種は、SPF材がほとんど。
SPFとは、「Spruce(トウヒ)」 「Pine(松)」 「Fir(モミ)」の3種類が使われているので、その頭文字をつなげて呼ばれている。
アメリカやカナダから輸入された木材が多く使われ、白っぽく明るい色味。
ホームセンターで容易に入手が可能というのも特徴。
ただし、ちゃんとした材料を選択しないと、仕上がる物もちゃんとしたものにならないので、資材選びは非常に大事です。
ちゃんとした材料を選択って・・・?
今回は我が家の床から天井までの高さが2400㎜なので、
8F(フィート)(約2440㎜)の2×4材をカットして準備する事に。
木取り図では5本必要となっている。
早速いつもお世話になっているジョイフル本田に行き2×4材を物色。
8Fは30本程置いてあった。
注意が必要なのは、2×4材は曲がり、ゆがみ、反り、割れ、欠け、ヤニ etc
ちゃんとした材料を選択⇒これらがない物を選ぶこと。
残念ながらジョイフルには、まともな2×4材は2本しかなかった。しかもかなり妥協した2本。
カットも含めるとやはり5本揃わないと、っという事で購入はキャンセル。
次に向かったのがスーパービバホーム。
こちらも2×4材 8Fは30本程立掛けられていた。
早速見定めて見ると、まともな物は1本しかなかった。
そのくらい曲がり、反り、割れが多いと言うか、残っていないと言う方が正しいのかな?
ふと周囲を見渡すと、
2×4材 10F(約3040㎜)が目に入った。
長い分には問題無いと思い、こちらも見定めると、まともな物は2本見つかった。
これでもまだ足りない・・・(涙)
さらに周囲を見渡すと、
2×4材 6F(約1820㎜)が100本程山積みされているのが目に入る。
2400㎜以上の2×4材は見つかったし、後は短い物だけなので6Fでも行ける・・・。
山積みされた中から6本まともな物を見つけ出せた。
さぁ、
この場で必要になる本数を割り出さなければならない・・・(汗)
店員さんから鉛筆を借り、スマホの計算機を使って木取り図とにらめっこ。
それぞれの2×4材の長さに収まるよう木取りを再計算。赤丸部分。
最終的に、10F:1本、8F:1本、6F:4本の計6本で収まる事が求められたので、
10Fの2本のうち良い方を1本残し、6Fの6本のうち厳選した4本を残し購入&カット。
そして厳選した2×4材がこちら。
床-天井に立てる支柱とする物。※自宅で撮ったものだけど・・・(汗)
見定めるときもこの角度で見てくださいね。
ここまで真っ直ぐなのは本当にないんです(涙)。
買わないまでも、一度ホームセンターで見てください。
本当に真っ直ぐな物がない。
もし、多く見つかるなら、そのホームセンターはオアシスです。
接続金具やネジも購入したので、いざ組み立てじゃ!
ここまでに掛かった金額を算出(非表示は税抜)
2×4材 10F: \645
2×4材 8F: \598
2×4材 6F: @345×4本 \1,380
カット代 : @50×7 \350
ラブリコ支柱アジャスター:@979×2個 \1,961(税込)
金具、ネジ一式: \5,620(税込)
壁掛け金具: \7,678(税込)
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合計: \18,529(税込)
壁掛けTVの組立て作業
材料が揃ったら、あとは設計図に沿って組み上げるだけ。
「もでりんV3」は図面上での計測も容易に出来るので、
設計図上にて資材の接続位置を確認しながら、実際の資材を計測して合わせていく。
緑枠が計測値を表示している。
木ネジだと木材が割れる事もあるので、下穴を空けてからL型金具で組み上げていく。
この時しっかり垂直に入れないと木ネジが曲がってはいり、金具がずれる事があるので注意が必要。
治具があると良いけど・・・。
3.5×35㎜の木ネジを使用したが、下穴を空けなくても割れる事は無かったので、後半は直接木ネジを打ち込んでた。
下穴空けるのも結構面倒な作業だしね。
今回3.5×35㎜の木ネジを100本用意してたけど、最終的に20本位足りなくなった。
追加で購入してきたが、何を勘違いしたのか、
サイズを間違えて5×35㎜を買ってきてしまった・・・(涙)
左が追加で購入した木ネジ。ネジ径が大きいためピタッとはまらない。
右は先に購入してたもの。金具の穴と皿の大きさを合わせて購入したのでぴったりハマってる。
左の写真のように見苦し個所はちょうどTVボード裏の見えない個所だし、
強度を要する場所ではないので良しとした。
ベースとなる部分を組み上げた写真。
赤枠部分が壁掛け金具を取り付ける場所。
土台が曲がっているとその上に付くものも曲がるので水平具合は入念にチェック!
ここから最も重要な、強度を上げていく作業に入っていく。
テレビを取り付ける部分は下への荷重に加え、前への荷重も加わる事になる。
そこで、ラブリコから発売されているこんな物を使い強度を増すことに。
この製品の本来の使い方ではないけど・・・(汗)
プラス下に縦に2本の2×4材を入れ、下への強度を増し、かつ上の3枚と接続する事で、前への強度を増す。(はず)
ここまで出来たら、あとは壁掛け金具の取り付けなのですが、
このままだと不都合が出てきます。
それは、壁掛け金具を取り付けるネジの長さが、板厚(38㎜)より長いのだ。
金具の取付説明書によると・・・、
壁の梁などに取り付ける場合に使用するネジと、補強された壁などに使用するネジで長さが違う。
前者で約40㎜、後者で約70㎜の長さ。
このままではネジが板を突き抜けてしまう。
なので、2×4材を重ねる(38㎜×2枚)事で対応する事に。
縦に3本追加し、70㎜のコーススレッドで固定する。
この時、上から下に向けてすこし斜めにコーススレッドを打ち込むと多少下への強度が増すことになる。
ここまでできたら最終仕上げ、壁掛け金具の取り付けです。
ある程度目星を付けたら下穴を空けます。
※本来は四隅の4カ所留めで良いみたいだけど、一応6カ所留めにした。
この時全ての個所に下穴を空けるのではなく、ここでもしっかり水平を取る為に最初は中央の1カ所のみに。
固定するネジは木ネジではなく、ボルトなのでほんの少し小さい径で下穴を開けないと
ネジが太いため木材との抵抗が強くて最後まで回らないのだ。
※木ネジは自身がドリル的に掘り進んでいってくれる。
この製品の場合、最終的に直径4㎜のドリルで下穴を開けたらすんなり回すことが出来た。
※2.5㎜から順に、3㎜、3.5㎜と拡げて行ったら4㎜がベストでした。
水平が取れたら、中央下部分に下穴をあけボルトで固定する。
しっかりボルト固定されていればずれる事もないので、
残りの4カ所も下穴をあけ、ボルト固定したら終了だ。
棚を1カ所取り付ける予定でいるが、
設計図ではTVの下にしているけど、現場合わせすることに変更。
意外にTVとTVボードの間があいていない気がしているのと、
L型金具の長さの考慮がされておらず、本来設置予定個所に取り付けられなくなった・・・(苦笑)
最終的に2×4材を隠す囲いを付ける予定だが、
棚の位置変更は必須で、サイズ変更になる・・・(汗)
囲いは後日、再設計とし、現調する為にも設置作業に入らねば!
組立て作業は一部を残しこれにて終了~!!
壁掛けTVの設置作業
いよいよ設置作業です。
強度の問題などなど、不安な部分がありますが、やってみない事にはわからないからね。
ここからは一人での作業は危険なため、長男坊と2人で作業していきます。
まずは、TV側に固定金具を取り付けます。
適合は確認済なので、ぴったり付きました。
この製品の難点は、説明書に記載してあるネジ、ボルト、ナットがどれなのかわかりにくい事。
記号がネジ袋側に付いてるとわかりやすいんだけどなぁ・・・、残念。
長さ、太さ、形状等を確認しながら適合するネジ等を推測していく。
”謎解き設置作業”という新しいジャンルなのかもとポジティブに捉えよう!!
これもDIYの醍醐味だ!
さて、話を戻し設置作業を続けます・・・。
その後、足を追加取り付け。
これは補強のためではなく、TVボードと壁の隙間を埋める役目のもの。
最終的に囲いと同素材で隠すため、TVボードの天板より低くなるよう設計してある。
緊張の瞬間が到来
TVを実際に掛けてみる。
小さなTVなら1人で出来ますが、大型TVは必ず2人以上で作業して下さい。
せーの、じゃじゃーん
角度も変えられるし、この位置からさらに手前に出すことも可能。
ねっ、壁掛け金具は見えないでしょ?!
TVボードを戻しして、壁掛け前後を比較してみると・・・。
我が家はコタツ派なので、リビングでは床に座ってTVを見ているのだが、
壁掛けにしたことで、目線が真っ直ぐになり非常に見やすくなった。
また、TVの音が聴き取りにくかったが、TVのスピーカー位置が上がったことで、
耳に直線的に音が来るようになりクリアに聴こえる様になった。
見やすさ、聴きやすさの向上は意図してなかったけど棚ぼた的な副次的効果だね。
ソファや椅子に座るお宅なら、それらに合わせて高さを出すと良いかと思います。
棚板設置問題ですが、現調の結果、TVの上に設置する事にしました。
なので、再設計が決定・・・(涙)
仕上げをどうするか、さんざん悩んでましたが、
妻の一言で素材、仕上げ方もどのようにするか決められました。
決め手は・・・、
ケチって見栄えが悪くて後悔するより、
毎日目にするものだから綺麗に仕上がった方がいいんじゃないの?って。
あんたは神様か?!
「仕上がりの品質は、値段に比例する」
了承貰えたしね・・・。
仕上げ作業は、後編にて。
もしかして、トータルで芝刈機を新調出来るぐらい掛かってしまうんじゃ・・・(冷汗)
ではまた。
設計だ、ボン・ビリーマン!
造るんだ、ボン・ビリーマン!
DIYは楽しむことだ!
#ラブリコ#ディアウォール#テレビ壁掛け#DIY
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